東京地方裁判所傍聴に行く~裁判傍聴の手引き~
東京地方裁判所に傍聴に行ってきました。
ずっと前から行きたかったのですが、今回は心強い知人の弁護士のお仲間とご一緒
裁判の傍聴ってすごくハードルが高いと思われがちですが、誰でも傍聴できます。
東京地裁は一日に行われる裁判の数が多いので
自分の興味のある裁判を傍聴できます。
ゲートには持ち物検査がありゲート抜けGO
私が傍聴したのは10:00スタートの刑事裁判(覚醒剤)
●弁護士さんより、チェックポイント
・検察の起訴状はどうなっているのか?
・被告人質問。弁護人、検察官はどのような質問をするのか?
被告人の供述によると
・どこで買ったのか?
インターネットで知り合った密売人から
1万円分0.01gを購入
・なぜ買ったのか?
現状の立場仕事が苦しく、半年に一度しか子供に会えない。
現実から逃避するためには手っ取り早い手段であった。
◆裁判官からの質問
・問題は解決されたのか? -いいえ
・薬物使用前にそこを考えられなかったのか? ー考える余裕がなかった。
・子どもに半年に1度しか会えないのはどういう理由で? ー仕事が忙しいから
・ご家族は薬物使用により刑務所に入る事を知っているのか?ー知らせていない。
・父親という立場でこどもたちにどう思うのか?ー仕送りできず、申し訳ないと思う。
◆弁護人より
・本人より謝罪と反省の言葉があり、協力的な態度
・1回のみの使用であったこと
◆検察官
・使用するにあたりためらいはなかったのか?
そう感じていたのに使用したのか?
☆感想
・刑事裁判、民事裁判両方みれて同じ裁判でも違いがわかりよかった。
・被告人の動機、受け答えのなど、どこにでもいる”普通の人”だったので、誰にでも起こりうる。
・裁判官が、「またやろうと思ったらやれますよね。(覚醒剤を)」の返答に被告人も「はい」と答え、そんなに覚醒剤が簡単に入手できるかい!こわっ!
・裁判官が「父である立場で(家族に)どう思う?」
という質問は、本人に反省させるように促したい意図があったのかもしれないが、もっと重要なのは更生プログラム。
・今回は執行猶予付の覚醒剤使用で薬物依存は刑罰が抑止効果にならない。
・検察官が美しかった。
起訴状をそらで言えるのではないという位猛スピードで
全ての動作に無駄がなく。きっと猛烈に仕事が忙しいからそんな素振りになったのではないかと推測。
・息子にも裁判の様子を見せてあげたい。