無意識の偏見とは(アンコンシャスバイヤス)
2018/2/22(木)19:00〜21:45:無意識の偏見とLGBT対応に参加
●登壇者
▷パク・スックチャ ▷勝間和代▷増原裕子 参加者約70名
人間がいかに無意識の中で生きているのかわかったセミナー。
人をたたく心理が理解できたような一日でした。
排除する社会でなく、包括できる社会を目指したいと改めて思います。
備忘録
私が見ているもの、私たちがみているもの、同じ物をみても他人の捉え方は違う
私たちは主観的に見て捉えている。
第一印象は疑うべきであり事実ベースではない。
偏見とは十分な根拠なしにもった偏った判断であり、これを無意識のうちに行っている。
人の脳処理は99%は無意識である。
意識は約1千100万個の中から40個、たった40個しかプレセス処理できない。
それだけ脳は効率よく大量情報を処理しているのである。
我々は無意識のうちに判断をしている。
まず第一ステップは、我々はバイアスを持っていると認めることだ。
人は皆バイアスを持っているという自覚
我々は、罪なき人は叩かれるべきではないと頭で理解しておきながら
自分の頭の中の秩序を乱されると、怒る。
自分の秩序ルールから外れてはいけない、自分の世界を守るため
自分が正しい=相手は正しくない=罪なき人を叩くという行動に走ってしまう。
世界というのは、正しい、正しくないの2つの選択が出来る程単純ではなく
我々が生きている社会、世界、宇宙ははもっと無秩序で、ぐちゃっとしたカオス状態である。勿論、その中で最低限のルールというのは必要ではある。
自分の世界から外れる人を叩くことをやめる。
本能として、自分が下になりたくない、だから自分の下をつくる。
だから理性をつかって、自分の世界から外れる人を叩くことを辞める。
マジョリティはパワーを持っている。鈍感である。
マイノリティは繊細である。
自分の態度は無意識である。コントロールできない所で判断を下している。
コミュニケーションの量を多くし、根拠なき判断から根拠をもって判断をする。
人種で差別してないか?
性別による差別はしてないか?
区別と差別は違う、区別は自分とは違う、あの人とは違う
差別は上下の関係をつくりだしてしまい、マイノリティを劣っている、異常とみなす。
LGBTへの偏見をなくす活動中、活動自体を辞めて欲しい、ばれたくないと思っているので余計なことは辞めて欲しいという意見。
活動する、しないということが問題ではなく
差別・偏見をすることが間違っている
何かを隠すことは本人の自由であるが、差別をする偏見を持つという事を改めなければならない。
隣の人の問題は、社会全体の問題である。
私という人間は、いくつもの私ででいている。FOR ONES
世界は1人の複数形でできている。
個人の感情はコントロールできない、暴走すると差別も生まれてしまう。
だからこそ、言葉でコミットメントする必要がある。
2018/2/22(木)19:00〜21:45:無意識の偏見とLGBT対応
●登壇者
▷パク・スックチャ ▷勝間和代▷増原裕子 参加者約70名
▷パク・スックチャ
アパショナータ, Inc.代表 ダイバーシティ(多様性)&ワークライフ・コンサルタント
日本生まれ,韓国籍。米国ペンシルバニア大学経済学部BA(学士)、シカゴ大学MBA(経営学修士)取得。米国と日本で米国系企業に勤務後、日本に戻り米国系運輸企業に入社。同社にて日本・香港・シンガポール・中国など,太平洋地区での人事,スペシャリストおよび管理職研修企画・実施を手がける。
2000年に退社し、日本で最初にワークライフバランスを推進するコンサルタントとして独立。
同時にグローバル化と複雑化する多様性への適切な対応に向けダイバーシティの専門家として、多様な人材マネジメントと受容的環境構築(インクルージョン)に取り組む。
近年では「無意識の偏見/アンコンシャスバイアス」を日本で広めるべく、執筆、講演等の普及活動及び、組織での意識改革と行動変革に力を注ぐ。
企業にメリットをもたらす手法で進める在宅勤務導入コンサルティングで成功実績を出し、企業での在宅勤務(テレワーク)も専門とする。
Forbes JapanオフィシャルコラムニストHP:http://www.worklifebalance.co.jp
▷勝間和代
1968年東京生まれ。
経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授。
早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。
アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。
現在、株式会社監査と分析取締役、内閣府男女共同参画会議議員、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。
ウォール・ストリート・ジャーナル「世界の最も注目すべき女性50人」選出
エイボン女性大賞(史上最年少)
第一回ベストマザー賞(経済部門)
世界経済フォーラム(ダボス会議)Young Global Leaders
少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上、など、幅広い分野で発言をしており、ネットリテラシーの高い若年層を中心に高い支持を受けている。Twitterのフォロワー61万人、FBページ購読者4万6000人、無料メルマガ4万7000部、有料メルマガ4000部などネット上で多くの支持者を獲得した。5年後になりたい自分になるための教育プログラムを勝間塾にて展開中。
著作多数、著作累計発行部数は500万部を超える
▷増原裕子
LGBTコンサルタント/株式会社トロワ・クルール代表取締役。慶應大学大学院修士課程、慶應大学文学部卒業。ジュネーブ公館、会計事務所、IT会社勤務を経て起業。ダイバーシティ経営におけるLGBT施策推進支援を手がける。経営層、管理職、人事担当者、営業職、労働組合員等を対象としたLGBT研修の実績多数。『日経ビジネス』『日経ビジネスアソシエ』『日経ウーマン』などメディア掲載多数。