日本女性議員なぜ増えない?
赤松政経塾に参加してみた
昨日は赤松政経塾に参加して参りました。
あの、赤松先生がっ!すぐそばに~!!
1985年男女雇用機会均等法の法律立案の総責任者。
日本の女性の地位向上に大きな影響を与えたあの、赤松先生がすぐそばに!
1985年生れ、下の名が「千良子」で運命だと感じている
私にとっては本当に夢のような空間でした。
講義は2本立て
第一講義 「政治分野の女性活躍が未来を拓く」
高木美智代さん
第二講義 「世界の潮流はパリテ」
三浦まりさん
上智大学法学部教
第一講義では男女共同参画の推進に関する法有案の概要や条文などを説明いただきました。生で聞く政治の条文の意味やニュアンス、法整備の大変さがわかる講義でした。
第二講義 三浦まり教授にによる世界の潮流はパリテ
「どうして女性議員が少ないのか?」政治における(主に衆議院)女性比率が少ない理由が、企業の女性比率が少ない問題と本質的な部分では同じだと私は感じました。
女性議員が増えない3つの理由
【1】女性は時間・賃金・家族支援が男性に比べて低い
【2】ハラスメント・暴力に晒されやすい
【3】男性のホモソーシャルネットワークに入れない
【1】女性の時間・賃金・支援の低さ
(1)時間
衆議院議員というのはとても忙しい、2年ごとの選挙に加え、地方の挨拶まわりに出なければいけない。夏祭り、運動会、町内会、等
土日月で地方をまわり、水・木・金で国会に出席。
このタスクをこなしたいと思う女性が少ない。=そもそも成り手がいない。
(2)賃金
選挙出馬に要する費用を捻出するためには、経済力必要
(3)家族支援
男性議員は専業主婦である妻のサポートがあるため1.5倍のパワーで戦えるが
女性で子どもがいると0.7倍のパワーで戦わないといけない。
⇒性別役割分業をかえていかなければならない。
【2】ハラスメント問題
ハラスメントは女性の方が叩かれやすい。(日本は海外に比べるとまだいい方らしい)
雑誌での特集でキスしたい女性議員など、性的な対象として取り上げられる。
議員になることでのリスクを負いたくない心理。
例え声をあげた人が攻撃にさらされないようにする方法を考える必要がある。
男性は女性のホモソーシャルに入れない
台湾で女性議員の比率が30%になって一番変わったことは夜のり飲み会が減ったこと
以前は、飲み会の席で(密室で)決めていたが、女性議員が増える事により議会の場で決めざるを得なくなった。=オープンな場で決めるようになった。
民主主義としては理想。
リーダーシップは男性のもの?
米国では男女が同じ教育をすれば、結果は同じだと考えられていた。
しかし、最近の調査でわかった事は同じ教育をしても
自分に自信がないと思っている女性が圧倒的に多いという事だった。
男性は失敗してもよいと感じているが
女性は失敗したくない、自信がないと感じる女性が多いというのだ。
ここがアメリカの最大の課題。
「議員にならないか?」と声をかけられば場合男性の場合は1回で引き受けるのに対して、女性は7回声をかけられなければ、引き受けないという。
男性であれば、ボジティブに使われるワード『野心的』『上昇志向』は
女性に対して使われる際にはネガティブな印象として受け止められている。
米国の課題としては3Cの強化である。
【1】capacity スキル=資金獲得力
【2】confidence 自信をどうつけるか?
【3】community 1人だけ育てても仕方がない。(女性の孤立化、結局少数)
クォーター制度とパリテの違い
■クォーター制度
発想の転換で、少ないのあれば、枠を設けて増やす、義務化する。
一つの手段
■パリテ
フランスではクォーター制が違憲となった。
そこで、地球上には男女半々であるから性的均等を目指す。
民主主義の原則として意思決定は男女半々であるべきという考え方
今後の課題
パリテの考え方を聞いた時に、とても自然な発想だと感じました。
三浦先生はよく「女性はいることのメリットは何ですか?」とよく聞かれるそうです。
皆さんあどう考えます?ここで先生の返しがまた考えされるのですが
「男性が多いことであるメリットは何ですか?」と投げ返すそうです。
「それは意思疎通が簡単だらか、効率的!」それは一つのメリットでしょう。
ただ、阿吽の呼吸ができるから、同性を集めるというのは民主主義に反するのでは?
今年はイギリスが女性参政権を取得してから100周年だそうです。
当時は、女性の政治参画について、ヒステリックで、政治を知らない女性が入ると政治が滅茶苦茶になると批判されたそうです。今現在どうでしょう?
企業はこぞって、女性の視点を取り入れた商品開発に注力しています。
男性の性質の特徴として名誉を求める傾向があるそうです。
女性の性質の特徴はコミュニティをよくしたいと考える、結果を求めるそうです。
女性は11歳頃から自信をなくす傾向があるそうです。
初めて生理を経験する年齢ですね。女性としての自分の役割、女性としての生き方に枠をはめてしまっているのでしょうね。
自分も含めて、「自分に自信を持つ」というプログラムや教育を推進していかなければいけないでしょう。